復讐ストーカーゲーム2
「このお店は小さいとはいえ、いつもお客様はいるわけだし、誰か雇ったら?」


「うーん……そうね、考えてみる。熱いうちにどうぞ」


沙蘭ママは、私の前に焼きそばを置くと続いてカラオケの番号を入力していた。今流行の韓国女性の曲が流れた。


その音楽に反応したサラリーマンたちは4人とも立ち上がり、お尻を左右に振り子のように揺らし始めた。


――なにかしらあれ? 卑猥だわぁ? でも目がいってしまう……。


「こら! 龍之介みとれていないの! で、その張飛がどうしたの?」


「え、あーそうそう。私のあだ名なの。張飛って。かっこいいでしょう」


沙蘭ママはキョトンとしていたが、思考を回転させ、頭で理解すると腹を抱えて笑い出した。
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