たったひとりの君にだけ

なんだろう。

別に誰も何も悪いことなんてしちゃいないのに。


わかってる。

わかってはいるんだけど。


拳がプルプル震える勢いだ。


「芽久美さん、どうしました?」


顔を覗き込まれそうになった。

だけど私はそれを制す。


そして、その目を見つめて思い切り言ってやった。




「お前はサブちゃんか!」




彼が、え、と聞き返すのも無理はなかった。
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