たったひとりの君にだけ

「……ほ、ほら!カップラーメンばっかりじゃ栄養偏るし」


視線を外して激しく言い訳する。

何言ってんだろ私。
何考えてんだろ。

瞬時に後悔しながら、なかなか聞こえて来ない返事に更に焦り出す。


「でも、今すぐ新作カップラーメンが食べたいならいいんだけど!」


そして、赤くなっているかもしれない顔を、右手で半分隠しながら。

早くなんか言ってよ。
それか、早く断って帰りなさいよ。

投げやりにそう思っていた。

だけど。


「だから、無理にとは言わな、」

「食べます!食べたいです!食べさせて下さいっ!」


あまりの勢いに、今度は私が一歩下がっていた。
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