平等主義彼氏の彼女の苦労
だから、玲音がどんな友達と遊んでるのかとか全く把握してないし、デートなんてもう半年以上してない。
まだ構ってくれてるし、さ。
いいんだけど…
もうちょっと、彼女扱いしてほしいな、なんて。
そう思っても、口では直接言えないもので。
まだ大丈夫。大丈夫。
そう思って来た結果が、一昨日の出来事だった。
………
私は、二年生に上がってから初めて、玲音の教室を訪ねた。
「すいません、玲音いますか?」
すると、玲音が驚いた顔をして飛んできた。
「どうしたの?美羽が俺の教室来るなんて珍しいじゃん。」
「今週の日曜日、デートしたいな、と思って。」
その日は、とても特別な日だった。
だから、今までの勇気全てを集めて臨んだ行動だった。
だけど。
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