Under The Darkness



 その後、京介君に部屋を用意してもらい、そこで栞ちゃんとふたりだけの女子会を開いた。

 栞ちゃんに「女子会するで」って言われて、甘いチューハイなんかも悠宇が買ってきてくれたりして(女子会だからって悠宇は追い出された。悠宇、しょんぼりしてた)、すごく楽しみにしてたんだけど。

 会話の内容は、主に、――尋問だった。


「なあ、美里。あの眼鏡かけた男、馬淵京介? アレはほんまにアンタの弟なん?」


 ふたりで一緒にお風呂に入って、私の身体にある擦過傷に薬を塗ってくれながら、栞ちゃんの尋問が始まった。


「そない言うてた」


「それをバカ正直に信じたん?」


 胸の傷に薬を塗っていた栞ちゃんの手が止まり、いきなり乳房を鷲づかんできた。

 ギリッと力を込められて、思わず悲鳴が上がってしまう。

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