Under The Darkness
「ひとりにしたらどんな行動を取るのかと観察してましたが。そんなに気になりますか? ホック」
背中を淫猥な仕草で撫でられて、カッとした。
私の肩から顔をどかせた京介君の頬目がめて、振り上げた手でバシンと打った。
この男、質《タチ》が悪すぎる。
ブラのホックが気になってキョロキョロと挙動不審な行動を取る私を、京介君を出し抜き先回りしたと喜ぶ私を、掌の上で転がすようにして観察していたんだ。
怒りと羞恥に震える私を見て、彼の眸に浮かぶものは、間違いなく――嗜虐の悦び。
「……こんの……変態ドS男が!」
「ふふっ。ゾクゾクしますね。敵わないと知りながら、愚かにも私に歯向かってくる。そんな気の強い貴方が今、羞恥に、屈辱に、顔を歪ませている。……堪らない」
打たれた頬をゆるりと愛おしげに撫で上げ、愉しくてしかたないとばかりに嗤う男に愕然とする。
お構いなしな自己中男は、勝手に扉を開け放ち、室内へ入ろうとするのを見て、私はめちゃくちゃ焦った。