Under The Darkness
「ちゃうわ! 何回言わすねんアンタは!! 悠宇は私の幼馴染み言うたやろが! 保育園の頃からの馴染みやで? 悠宇が小学5年までおねしょしてたんとか、仕事で一緒んなった子役の女の子に初ちゅう奪われて大泣きした挙げ句翌日熱出して3日間寝込むほど情けない男なんとか、ぜーんぶ知ってるんやで? 今更彼氏とかムリ過ぎるわ」
訝しむ目を向けてくる京介君を、どうだまいったかとばかりにフンッと嘲笑ってやる。
確かに冗談めいて告白のようなことは言われる。でもそれは、彼にとって挨拶のようなものなんだ。
『おはよー、元気―? オレの女んなってー?』
これらは全て同義語なのだ。悠宇の中では。
だから私も、
『おはよー、めっちゃ元気やでー、誰がヘタレなアンタの女になんぞなるかアホちゃう死ねケツから手ぇ突っ込んで奥歯ガタガタ言わしたろか』
で、終わる会話なのだ。
京介君が思う関係とは全く違う、私と悠宇は健全なる友達関係。
まあ、私の存在も、悠宇の女よけに使われているし、私も男よけに使ってる。ギブアンドテイクな関係で、昔からの私の親友なんだ。
私の話を全く理解していない様子の京介君に、苦笑してしまう。
男女にも恋愛以外の感情、友情が成立すると言うことを理解して欲しいんだけどな。
「まあ、貴女がそんなにまで言うのなら信じてあげてもいいですけれど」
なんて、怪訝な目を向けつつ上から目線で言うものだから、ムッとする。