Under The Darkness




「あんな。言わしてもらうけど。だいたい私、もともと彼氏なんていらんねん。男なんて大っ嫌い。奴ら、女の顔と乳と尻しか見とらん。下半身でしかモノ考えられへん、クズばっかりやろ? 男なんて生きもんは皆サルやねん。ホンマ絶滅してくれへんかな? 男と女、どっちかと恋愛せえ言われたら、絶対女の子選ぶわ。女の子超可愛いしな」


 一気に言い切って、ホウッと息を吐く。

 本当に、男なんてクズしかいない。

 自分より弱いってわかった途端、襲いかかってくる。それが、子供であっても容赦ない。

 男という生き物は、幼い少女やお祖母さんでさえ欲望の対象にしてしまう無節操で恥知らずな生き物なのだから。

 男なんかのことを考えていたら、昔の記憶が頭に蘇ってきて眉間に皺が寄ってしまう。

 私は子供の頃から痴漢に遭遇しない日はないというほど、イヤな目に遭わされてきた。

 あわや大惨事に!? っていうのも一度や二度じゃない。

 よくこの年まで生きて来れたと自分で思うほど酷いものだった。


 ……ああ、ダメだ。これ以上思い出したら、ヤバい。


 私はブルブルと頭を振った。

 私、自分の顔はキライじゃないけど、この顔が変態を寄せ付けてしまうってことを知っていた。

 私はクウォーターなので、顔が外人さんに近い。

 どこにいても浮いてしまう。

 子供の頃、よく外人外人ってからかわれたし。

 悠宇とふたりで、からかった奴らキュッてシメてやったけど。


 私は皆と違う外見だから、他の女子達より変態の目に止まりやすいんだ。

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