Under The Darkness



「うわっ! もう喋らんといて! 真顔で言われたらヘコむ! 笑って流されへん東京もんは嫌われんねんで!」


「ふ」


 肩をふるふると揺らしながら、京介君が笑ってた。

 それは、嘲笑とか冷笑とかそんなものじゃなく、本当に楽しくて笑ってるっていった感じで、私、嬉しかったんだけど。


「で? 昔、何があった? アイツとは?」


「は、話戻ってる……!」


 再び話を蒸し返され、なんで!? と、目を見開く。


「言え」


「今度は脅し!?」


 なんだか愉しげに私のこと睨んでる。

 でも、京介君の双眸にはジリジリとした焦燥もあって。

 私はうっと言葉に詰まった。


「……そんな目ぇで睨まんといてよ。痴漢や痴漢。ただの痴漢」


 以前話した同じセリフが口を吐く。

 もう言いたくないってむっつりする私に、京介君は構わずさらに追求してきた。


「その痴漢に何された? ……豪と同じ事か」


 私はビクッと身を竦ませた。

 京介君の目が、凶暴なほどに剣呑さを帯びる。

 さっきまで、ちょっとだけだけど、愉しそうに笑っていたと思ったのに。

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