Under The Darkness
もうええ? 話すん終わってええ?
もう一度目で訴えてみる。
でも、じっとりと見据えられたまま、否は許さないとばかりに睨まれる。
「アイツ、とは?」
――話せ。
その要求に、私、グッと唇を噛んだ。
頭痛がしてくる。身体が話すことを拒否していた。
溜息を吐く。早くこの尋問を終わらせたい一心で、私はゆっくりと口を開いた。
「……一番怖かったんは、私が病院送りにされてもうたんは、あれは、中学校に入ってすぐ、」
ゾクゾクと背中に悪寒が走る。
同時に、肌が焼け付くような熱を持ち出す。
――まるで、赤い焔が肌を舐めるように。
目の前に焔が広がったような錯覚に襲われて、言葉が喉の奥で詰まってしまった。
「……美里さん?」
ガクガクと震えだした私に、京介君が私の肩を掴んだ。
そのとき、扉のノック音が室内に響いた。