この恋、国家機密なんですか!?


想像するのも怖くて、何もできないでいると。

私はあっという間にテロリストにぐるりと取り囲まれ、それぞれの武器をつきつけられた。


「女を無事に返してほしければ、今すぐ要求を飲め」


そしてさっき私を脅したのとおなじようなセリフを繰り返すと、一度目の動画撮影は終了したみたい。

武器は私から離れていき、ホッとしたのもつかの間。

代表が、私の目の前に座り込んだ。


「恨むなら、篠田の女になった自分を恨めよ」


は……?

ぽかんとしていると、代表はポケットからナイフを取り出した。

あっと思う間もなく、着ていたシャツの胸元が、横に大きく切り裂かれる。

その切っ先は肌をもかすめ、溢れた血が胸の谷間に落ちていった。

テロリストたちが、にやにやと私の無駄に大きい胸を見ている。

ちょっと……ここにはまだたくさん人がいるんですけど!

かろうじてストラップは切られていないけれど、ブラの布まで被害にあっていて、本来なら人前で見せてはいけない状態になっている。

私はグラビアアイドルじゃない!

もしかして……彼らが私にしようとしているのは、殴る蹴るのただの暴力ではなくて……。

そこまで考えて、ぞっとした。


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