この恋、国家機密なんですか!?
地獄って……せっかく生まれた赤ちゃんだし、育てるのは当然じゃん。
高浜さんの言葉に若干ひいてしまった私に、大西さんが一言。
「唯ちゃんもやってみればわかるよ」
かちーん……。
やらせてくれるならやりたいよ。
自分の子供なら可愛いに違いないし。
だけど、プロポーズすらしてくれないから、それ以前の問題なんだもん。
黙っていると、大西さんが明るく言う。
「結婚も子育てもさ、やってみなきゃその大変さはわからないって。理想だけで頭お花畑だと、現実とのギャップにつぶされるよ。周りの人見て、覚悟しといた方がいいよ」
「お花畑って……失礼な!」
「でも女の子って多いじゃん。夢見るあまり、『自分だけはきっと大丈夫』って思ってる人。現実には色々なケースがあるってことを、見て見ぬふりしてさ」
ふっと、頭をよぎったのはマキさんのこと。
たしかに……結婚当時はすごくキレイで幸せそうだったマキさんが、ボロ雑巾になってたのは恐怖だと思う。
マキさんが、ああなりたかったわけじゃないはずなのに……。
「何事もやってみないとわからないのは、その通りだと思いますが」
うつむいた私に、横から低い声が聞こえる。