この恋、国家機密なんですか!?
結局、ツアー中は何事もなかった。
帰り道、2人のSPに車で家まで送ってもらう。
なんでも、SPの仕事っていうのは犯人の逮捕ではなくて、警護対象者(今回は私)の警護が最優先らしい。
「そのうちあきらめてくれるでしょ」
のん気に言った大西さんは後部座席。
その横に、チャイルドシートが2つ並んでいた。
ちなみに私は助手席で、高浜さんは運転席。
かっこよくない、もさいファミリーカーは、また私をうらやましくさせた。
チャイルドシートがある座席の横の窓に、子供用のカラフルなおもちゃがぶら下がっているんだもん。
「お子さん、2人いらっしゃるんですね」
話しかけると、高浜さんはうなずく。
「高浜さんちね、双子ちゃんなんだよ。男女でね、超可愛いんだ」
大西さんが乗り出した。
「えっ、双子ちゃん!」
それは可愛いだろうなぁ。
同じ顔の、小さな赤ちゃんが2人並ぶのか……。
高浜さんに似た可愛い赤ちゃんを想像してほっこりしていると、彼は苦笑して言う。
「今1歳なんですけどね……かわいいは可愛いんですが、育てるのは大変ですよ。俺も嫁も早く自分の家族が欲しかったんで、できたときは嬉しかったんですが、産まれてみたら予想以上に地獄でして」