この恋、国家機密なんですか!?
そうだね。他の添乗員さんに変わってもらえば……っておいおい!
「でもっ、わざわざ私を指名してくれた会社さんもあって……」
「唯」
ぽん、と頭に手をおかれた。
「この何年か、止まらずにずーっと頑張り続けたじゃないか。責任感のある女は嫌いじゃないが、お前は頑張りすぎだ。たまには休んでいいんだぞ」
「や、休んでるけど……」
「お前のアサイン表、何年見てると思ってるんだ。唯は連休を取ることもほとんどなくて、実家にもあまり帰ってないだろう」
それは……他の添乗員さんが休みたい日と、私が実家に帰りたい日がたまたま重なってしまうことが続いて……。
譲ってあげてるうちに、気づいたら1年くらい帰ってなかっただけで。
ああ、そうか。
私、嫌だ嫌だと言いながら、がんばってたんだなぁ……。
宗一郎さんは、私の行動を把握して、ちゃんと評価してくれてたんだ……。
やり方は横暴で強引だけど、そうでもしなきゃ、私が休まないことをわかってたんだ。
不器用な優しさが嬉しくて、涙がにじんだ。