この恋、国家機密なんですか!?
「な、なんなのよ……」
バイブ音はすぐに止まった。
メールだったのかもしれない。
すぐに自分のスマホを確認するけど、何の通知もない。
とすると……。
宗一郎さんのスマホが、鳴ったということ。
ドキン、と心臓が跳ねる。
誰から?
もしかして、お仕事のメール?……緊急の呼び出しとか……?
そうだとしたら、どうなっちゃうんだろう。
宗一郎さんは、私を置いていってしまうのかな。
……しょうがないって、わかってる。
警察官で、しかも明らかにその辺の派出所のお巡りさんというクラスではなさそうな彼。
彼が行かなければ、誰かが困るのだろう。
頭ではわかっているのに、胸は不吉なリズムを刻んだまま、落ち着かない。
それでも私は宗一郎さんの傍らに、ひざをついた。
「宗一郎さん、宗一郎さん」
ぽんぽんと肩をたたくと、すぐに宗一郎さんは目を覚ます。
「……ああ、ごめん、寝てたのか……」
「あの、スマホが鳴ったみたいです。緊急だといけないから……」
「ん?そうか、ありがとう」
宗一郎さんはそれを聞くと突然シャキッと起き上がり、コートのポケットからスマホを取り出した。