愛を知る小鳥
美羽の体をそのままベッドに横たえると、パジャマのボタンに手をかけた。

「潤さん…?」

「大丈夫。少しだけ。怖いことは絶対にしない」

真剣な眼差しに美羽は小さく頷いて身を預けた。
一つ一つゆっくりとボタンを外していくと、やがて白く透き通るような肌が現れる。シミ一つないその肌は想像以上に綺麗で、思わず息が止まった。

「…綺麗…」

そう言ってそっと直に触れる。そのまま片手を背中に回すと、パチンとホックを外して下着を抜き取った。

「やっ…!」

美羽は顔を真っ赤にして慌てて手を胸の前で交差させる。予想通りの可愛らしい反応に、潤は微笑みながら優しく頬を撫でた。

「すごく綺麗だよ」

何度も言って何度も頬を優しく撫でていくうちに、まるで魔法にかかったかのように美羽の手から力が抜けていく。

「…小さいって笑わないでくださいね…?」

これ以上赤くなったら爆発してしまうんじゃないかと思うほど全身を真っ赤に染め上げながら小さな声で呟く。その姿があまりにも可愛くて、思わず笑ってしまった。

「美羽だったら何でも可愛いよ」

「あっ…!」

放った言葉と共に唇を胸元に落とす。その瞬間ビクッと浮いた背中に腕を回すと、そのまま支えるように浮かせて顔をうずめた。

「はっ…あ…っ!」

あまりにも綺麗な肌に、声に、目眩を起こしそうだった。こんな自分が触れていいのだろうかと思うほど清らかな彼女の体を前に、ガラにもなく震えているだなんて気付かれたくない。

小刻みに震えながらも、彼女は決して嫌がってなどいない。それは自惚れでもなんでもなかった。出会った頃、ほんの少し触れるだけでも激しい怯えと拒絶反応を示していた彼女が、こんな行為は恐怖以外のなにものでもなかった彼女が、こうして自分だけに全てを晒してくれている。
その意味がわからないほど愚かじゃない。

手で、唇で、舌で。与える全ての刺激に震えながらも、必死で反応する彼女が愛おしくて堪らない。そのありったけの想いを込めて、潤はそれからしばらくの間ゆっくりと愛撫していった。
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