愛を知る小鳥
「皆さん、長いこと休んでしまい本当に申し訳ありませんでした。今までの分も今日からしっかり働かせていただきますので、またよろしくお願いします」
約三週間ぶりの出勤に、美羽は緊張していた。
だがその心配をよそに、職場では温かい歓迎をうけた。秘書課を含めた一部の人間だけ、今回の事件の概要を既に耳にしていた。美羽と園田の過去についてまでは触れていないが、一方的につけられていたという話で伝わっている。
「香月さん、本当に大変だったね。もう大丈夫なの?」
「成田さん…はい、もうすっかり元気になりました。いない間にたくさんご迷惑をおかけしてしまってすみませんでした」
「いやいやいや! そんなつもりで声かけたんじゃないから! お願いだから顔上げて? ただ本当に心配だっただけなんだ。それに迷惑だなんて思ってないよ。困った時はお互い様でしょ?」
向けられる笑顔に思わず目頭が熱くなってくる。
「あら? 成田君、美羽ちゃん泣かせてない? やっぱり悪い男だわぁ~」
「ちょ、ちょっと御堂さん違いますって! 誤解ですから! ねっ、香月さん?」
慌てる成田がおかしくて、美羽はただ笑うことしかできない。
「ほら、否定しないじゃない。やっぱり泣かせたんだわ」
「ちょっとちょっと、美羽ちゃん頼むよ~!!」
秘書課に温かい笑い声が響き渡る。ここは以前とちっとも変わっていない。
今の美羽にとって、そのことは大きな心の支えとなっていた。
約三週間ぶりの出勤に、美羽は緊張していた。
だがその心配をよそに、職場では温かい歓迎をうけた。秘書課を含めた一部の人間だけ、今回の事件の概要を既に耳にしていた。美羽と園田の過去についてまでは触れていないが、一方的につけられていたという話で伝わっている。
「香月さん、本当に大変だったね。もう大丈夫なの?」
「成田さん…はい、もうすっかり元気になりました。いない間にたくさんご迷惑をおかけしてしまってすみませんでした」
「いやいやいや! そんなつもりで声かけたんじゃないから! お願いだから顔上げて? ただ本当に心配だっただけなんだ。それに迷惑だなんて思ってないよ。困った時はお互い様でしょ?」
向けられる笑顔に思わず目頭が熱くなってくる。
「あら? 成田君、美羽ちゃん泣かせてない? やっぱり悪い男だわぁ~」
「ちょ、ちょっと御堂さん違いますって! 誤解ですから! ねっ、香月さん?」
慌てる成田がおかしくて、美羽はただ笑うことしかできない。
「ほら、否定しないじゃない。やっぱり泣かせたんだわ」
「ちょっとちょっと、美羽ちゃん頼むよ~!!」
秘書課に温かい笑い声が響き渡る。ここは以前とちっとも変わっていない。
今の美羽にとって、そのことは大きな心の支えとなっていた。