キミと見た景色をもう一度
歌い終わって、拓人のほうをみるとまずいよみたいな顔をしていた。
内心、私もまずいと思っている。
つい歌うことが楽しくて、思いっきり歌っていた。
とにかく、次はこの子が歌う番だから歌わせておこう。
「じゃあ、歌ってもらえるかな?」
「はい!」
満面の笑みを浮かべて、今さっき私が歌っていた曲を歌い始めた。
その瞬間、私は女の子が創り出した歌の世界観にあっとうされた。
私だけじゃない
拓人もだ。
誰が聞いても上手い歌声。
私以上だ・・・。
女の子は歌い終えると、頬を赤くして「どうでしたか?」と聞いてきた。