Your finger is soft like your lip, and sensuous.


やばいよ、城はもう一度言う。



「先輩の、唇……先輩の指みたいだ…」

「なんだそりゃ」

「指で触られても、唇で触られても………ほんと、やばいよ…」




そんなことを、言われたら俺だってどうにかしたくなる。



しかし、ここは会社。


真昼の会議室。





落ち着け、俺。






「ふ……」

「な、なんですか…っ」



俺は城から手を離した。


城は少し不安そうな表情をする。







「…よーし仕事もどるぞ」


「えっ……先輩っ!」




踵を返す俺を慌てて引き止める。

馬鹿力。




「なんだよ…」


「ちょっとちょっと!へ、返事!まだ聞いてないんですけど!」


「ああー?」


俺はわかっていながら空返事をする。


「すきって、言ったじゃないですか!その、返事っ」


「あーー、それな」


くるりと向き直り、間を詰める。





近づいた城の唇に人差し指を押し付ける。




「今はこれで我慢、な」




一度きょとんとして、


赤面。





かわいい部下の頬をするりと撫でる。










ユア フィンガー イズ ソフト
ライク ユアリップ、
アンド センシュアス







「続きはまた今度、だ」






言ってて恥ずかしい。



でも、まあ。

指でも唇でも、なんでも。











fin.










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