蒼夏の刹那
――まあ、そんな事考えたってわからないわけで。



今想いを伝えようとは思わない、今すぐ伝える必要がないから。



蒼に出会わなかったら、今のオレはない。だからすごく感謝してて、いつまでもオレにとって蒼は――追い越す事のできない存在。



だから、藍花も惹かれたんだ。



夕暮れの公園でオレは何をするわけでもなく、ただベンチでいろいろ思う。



蒼のいない世界が寂しくて、ただ感傷に浸っていた。



< 77 / 112 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop