蒼夏の刹那
中へ入った瞬間、おれは思わず感嘆の声をあげてしまった。



「おおっ……かわええもんがたくさんあるわ〜」



そんなおれをお姉さんがくすくす笑う。



「ふふ。でしょう?誰かのプレゼントですか?」

「ええまあ……ちょっと誕生日プレゼントを」

「まあそうですか。いろいろ取り揃えてますので、もし何かわからない事があれば聞いてください」



おれは頷き、とりあえずいろいろ見て回る事にした。



おれが普段使ってるのより、すごいおしゃれや……



地味にショックなんやけど。



「お〜紅茶とかクッキーもあるんや」



かわええなあ、女子が夢中になる気持ちわかるかも……今度は藍花と一緒に来たいなあ。



そしたら、今よりもっと楽しいし……次は絶対藍花誘わな。



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