年下はキライですか?【完】
「俺、ハタチで結婚したんですよ、可愛い娘もいますし!自慢の奥ちゃんもちゃんといますし!」
お、奥ちゃん??
「……まじか」
「だから変な噂とか妄想とかすんのやめてくださいねぇ!?」
速水はプンスカ怒りながら俺からスマホを取り上げた。
まさか…速水が結婚していたとは。
しかも子供まで…
一気に気が抜けた。
良かった。マジで…佐野さん狙われてたわけじゃなかったんだ。
この数日間、四六時中イライラしまくって俺って一体。
その時、食堂から戻ってきた森中さんと佐野さんの姿が見えた。
佐野さんはちょっと気まずそうにしながら俺の元へとやってくる。