桜色の恋~3ヶ月の幸せ~





美奈もこれには驚いて、チョコバナナを落としてしまった。



「さくらっ。少しで良いんだ。俺とはなせないか?」



どうしよう。


あたし、怖いよ。


そんな視線を美奈にむけると、



「ダメよ。桜はこれから私と行かなきゃならないところがあるの。いこっ、桜。」



「ちょっと、待てって。」



そう言ってあたしの腕を強くつかんだ。



「いっ、痛いっ。」



「ちょっと、離しなさいよその手。」



「悪い。ごめんな、桜。でも俺、少しで良いんだ。頼む!この通り。」



そう言ってバッと頭を下げた。



「ちょっ、止めなさいよ。ダメなもんはダメって「いいよ。話そうか。」でも!」



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