カラダ探し~第ニ夜~
初めて会ったとは思えないくらい仲が良くなって、私なんかよりも姉妹みたいだったから無理もない。


「ま……真冬ちゃん……ひぐっ……うわああああっ」


留美子のその泣き声に、私もお母さんも、また涙が溢れた。













「美雪、乗らないのか?」


「うん……考えたい事もあるから、歩いて帰るよ」


「そうか、分かった。お前は気をつけるんだぞ」


家に真冬の帰る場所を作りに帰る。


お母さんがその場を離れるまでは、私も留美子も泣き続けていた。


「美雪……私も家まで一緒に行くよ……」


留美子はそう言ってくれるけど、その前に私にはやらなきゃならない事がある。


袴田が明日が来てほしくない理由。


真冬が死んで、やっと分かったような気がする。


それでも、この病院に袴田がいなければ分からない事だったけれど。


「四階に……袴田がいる。だから私、行ってくるよ」


「えっ!?やめときなよ……美雪まで殺されちゃうよ!」


私の言葉に、驚いた様子で腕をつかむ。
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