カラダ探し~第ニ夜~
それを変えて、真冬を死なせてしまった私が言える事じゃないかもしれないけど。


「袴田に文句を言わないと気が済まないよ……皆、『呪い』を解くために頑張ってるのに! 結子を使って、私達がどこを調べるか教えてもらってるんだよ!」


「何?それ……結子が武司と別れたって嘘だったの!?じゃあ……結子が殺されたのも、全部わざとだって言うの!?」


「本人から聞いたわけじゃないけど……袴田にきけば分かるよ」


それをきく前に殺されてしまうかもしれないけど。


エレベーターのボタンを押し、袴田に何て言ってやろうと、私の心は怒りに満ちていた。


エレベーターに乗り込み、四階のボタンを押す。


面会時間はもう過ぎているから、看護師に見つかるようならごまかすしかない。












ポーンという音の後にドアが開き、廊下に出ようとした私達の前に……袴田が立っていたのだ。


驚いたような表情で私達を見て、チッと舌打ちをする袴田。


「なんだよテメェら、わざわざ殺されに来たのか?あぁ!?」


「み、美雪……やっぱり私達を殺すつもりだよ!だからやめようって言ったのに!」


袴田の言葉に、すっかりおびえ切っている留美子。
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