カラダ探し~第ニ夜~
カラダを3つ、6つ、7つ、そして全部集めると「昨日」に変化が訪れる事、今、皆がその「呪い」を解こうとしたしている事。


そして、「呪い」を解いたら世界にどんな変化がもたらされるか分からないという事を。


「結局、やってみねぇと分からねぇんじゃねえかよ……もしかすると、今より悪い世界になるかもしれねぇんだろ」


「誰もやった事がないんだから、分かるわけないじゃん」


「……ふざけんじゃねぇよ。あゆみは盲腸だったんだぞ?それが肺癌に変わって、今は末期の骨肉腫だとよ……『昨日』まで普通に暮らしてたはずなのに、2年前に発症してる事になってんだよ!今が6つ目なら、あとひとつカラダを見つけたらどうなるんだ!明日香?知るか!!あいつのせいであゆみが死にかけてんだ!高広も許せねぇ……あいつが明日香を生き返らせようと必死になってるから、あゆみが苦しむんだよ!」


袴田の気持ちは……分かるとは私には言えない。


でも、苦しみは分かる。


「でも……このままカラダが見つからなくても、同じ日を繰り返すだけじゃん!どうせダメなら、『呪い』を解く方法を考えたら良いでしょ!?」
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