カラダ探し~第ニ夜~
間に私を挟むように座っていた留美子が、私の腕をつかみながらそう言った。
「ハッ!『呪い』だと!?それがあゆみを苦しめてるってのかよ!この前まで何事もなく暮らしてたあゆみが……2年前に骨肉腫の除去手術をして、再発して転移して!!殺されるのが呪いだってのか!あゆみはまだ16なんだぞ!なんで俺じゃなくて、あゆみなんだよ!」
「じゃあ、袴田はずっとあゆみちゃんが苦しむ姿を見ていたいの?」
「……死ぬよりマシだ。あゆみが苦くて死にそうでも、生きていられる」
どうしてそんな事が言えるのだろう。
苦しみ続けても、死ぬよりマシ?
違う。
袴田が、あゆみちゃんを失うのが怖くて、死んでしまうなら苦しんででも生きている姿を見ていたいだけ。
「そんなの……あんたのわがままじゃない。『呪い』を解けば、もしかしたらそんな病気にならない世界に変わるかもしれないって考えないの!?」
長椅子から立ち上がり、うなだれている袴田を私は見下ろした。
そんな私を見上げて、にらみつけるような視線を向ける袴田。
「ハッ!『呪い』だと!?それがあゆみを苦しめてるってのかよ!この前まで何事もなく暮らしてたあゆみが……2年前に骨肉腫の除去手術をして、再発して転移して!!殺されるのが呪いだってのか!あゆみはまだ16なんだぞ!なんで俺じゃなくて、あゆみなんだよ!」
「じゃあ、袴田はずっとあゆみちゃんが苦しむ姿を見ていたいの?」
「……死ぬよりマシだ。あゆみが苦くて死にそうでも、生きていられる」
どうしてそんな事が言えるのだろう。
苦しみ続けても、死ぬよりマシ?
違う。
袴田が、あゆみちゃんを失うのが怖くて、死んでしまうなら苦しんででも生きている姿を見ていたいだけ。
「そんなの……あんたのわがままじゃない。『呪い』を解けば、もしかしたらそんな病気にならない世界に変わるかもしれないって考えないの!?」
長椅子から立ち上がり、うなだれている袴田を私は見下ろした。
そんな私を見上げて、にらみつけるような視線を向ける袴田。