★☆龍華学園☆★
ピピーッ!!
試合終了のホイッスルが体育館に響き渡り、試合は陽先輩がいる紅が80、白が30で圧倒的な強さで紅の勝利となった。
なーんか、白が可哀相…。
って思うのはあたしだけなのかなぁ??
「美月、美月ッ!!ほら、見て!!」
成美に指差され見た先には陽先輩がいて、何か合図をしていた。
あたしには何をしているかわからなかったので首を傾げると、先輩はどこかに消えて代わりにあたしのケータイがポケットで震えた。
ケータイは先輩からのメールを受信していて開くと中には、
『下に降りて来て』
とだけ書かれていた。だからあたしは観覧席から降りた。でもそこには陽先輩はいなくて他のバスケ部員があたしを見てびっくりしていた。
ポンッと肩を叩かれ振り向くとそこには首にタオルを掛けた陽先輩がいた。先輩はあたしの腕を引いて体育館裏に来た。
やっぱりそのあたし達を見て観覧席にいた人達は、叫んでいたけれど…。
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