天才少女
「よしっ!完成!明日くるって言ってたから渡そう。」


半刻もせず作り終わったみたいでにこっと笑ってる。


僕はこの笑顔が好きだ。


「じゃ、遊ぼうー!」


僕は藤花の手を引っ張ろうとしたけど…出来なかった。

だって、明らかに偉そうな人がたくさん店の中にはいってきたから…


「失礼します。藤花様でございますか?」


何か、一番偉そうな人が藤花に話しかける。


「はい、そうですが…何かご用でしょか?」


藤花はきっちり対応してる。

何か大人びてるなぁ…


「我々についてきて頂きたいのですが…」


「はい?」


でも、さすがの藤花も顔を歪ました。

って、この侍様、何言ってんの?


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