貴方との想ヒ出日記
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今日から学校だ。

…嬉しいような嫌なような。

シュウに会うのは嬉しい。

けど会ったら好きって気持ちが溢れ出て

泣きたくなるから嫌。

AM7:45

学校に到着。

…なんでこんな早くに来ちゃったんだろ。

それにしても…

教室が汚い‼︎

まだ誰も来る気配は無いし掃除しちゃお。

掃除を始めてから約10分後。

そんなに集中してたのか。

10分も経ったのに気づかなかった。

ガラッ

コウタが入ってきた。

それは良いんだけど。

「なんでシュウまで居んの?クラス違うやん」

「別にえぇやん?つーかなんでカナ、

掃除してんの?」

「…暇だったから?」

顔に熱が集まっていくのがわかる。

それを見られないように掃除をまた始めた。

「カナの好きな人の席は〜ココ‼︎」

「は?」

お調子者のコウタがまたわけのわからないことを言い出した。

「え⁈そうなん、知らんかったわ〜」

そう言って2人が座ったところは

幼馴染のガクの席。

…うん、よく誤解されてたけど。

私はシュウが好きなのに。

なんて口が裂けても言えないけど。

「顔真っ赤やで〜」

コウタがからかってくる。

無視に限る。

「靴も赤〜♪」

なんてバカなことを言って笑ってるのは

シュウ。

「それはそういう靴だから」

顔すら見てないからシュウが今どんな顔してるかはわかんない。

「口は?」

「口は俺らも赤いやろ〜」

2人は笑いながら教室を出て行った。

「………はぁぁ〜」

大きなため息が誰も居ない教室に響く。

「バッカじゃないの」

泣きそうになる目をつぶって呟いた。

座り込んで目を瞑る。

あれ以来シュウは私に好きな人を聞かなくなった。

他の人にはしつこいくらい聞いてるのに。

怖いのかな、なんて思ってみても返事が返ってくるわけもなく。

でも私はまだシュウが好き。

だって目を瞑るとシュウの想ヒ出しかでてこない。

こんなに辛いなら好きになんかなりたくなかった。

そう思ったって嫌いになんかなれるわけない。

なんで私あんな人好きになったの。

けど溢れ出した想いは止めれない。

(好き)

心の中でつぶやいて。

また掃除を始めた。
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