貴方との想ヒ出日記

1/8
今日もシュウの笑顔が見れた。

女子が喋ってる会話を聞いてこそっと

笑ってるのを見つけた。

その時に目が合った。

それだけで嬉しかった。

女子との会話はすごくバカみたいな

楽しい会話で。

体育館。

子ども音楽祭の練習が

木琴、鉄琴、グロッケン、アコーディオン、シンセ

だけの練習が20分休みにあった。

その前に2組は体育があったから、

ほとんどの女子は体操服のままだった。



「今回の練習は終わり‼︎じゃぁ五時間目頑張りましょう‼︎」

先生は話し合いで体育館に残ってる。

「あーこれ、ウチのかな？」

「アミ、なんで自分のズボンがわからんの」

アミが自分のジャージのズボンがわからなくなったようです。

「いやーだってウチとユナの一緒やねんもん」

「紛らわしいよな〜

あれ？ウチのズボンどこいった？

ってここや」

女子でそんな会話をしてたら体育館のすみっこに

シュウが居た。

「でっも〜ウチのってゆう印がズボンのポケットにあるんだよな〜」

「えー何？」

「あ、これウチのや。

じゃーん湿布〜」

「へぇ〜新しいのん？」

「うぅん一回使ったやつ」「汚っ‼︎」

「あははっ‼︎」

「だってこれ、さっきまで貼っとってんもん」

「それでも捨てろよ〜」

ふっと私が体育館のすみを見ると、

シュウが笑ってた。

その後笑ってるのを隠すように走って体育館を出てった。

「カナさーん？走って消えたところを

つい見つめちゃうほどシュウのこと好きなの〜？」

「ルッルキ‼︎違うっていつも言ってるやん」

「へぇ〜？ふーん？あーそーぉ」

「ルキィ‼︎」

「きゃーごめんなさーい」



『ごちそうさまでした』

私は給食当番の牛乳係なので牛乳パックが入ったトレーを持って給食室へ。

「あ…」

給食室から一番近い階段は大混雑。

職員室前の廊下を通って階段を上ったほうが教室に近いしそれでいっか。

(シュウだ)

玄関のところ。掃除してるシュウを見つけた。

よかった。

玄関は階段より奥にあるから顔を合わせなくていい。

コホッ

階段を上り出した時に咳が出てきた。

それはもう発作的に。

アレルギーかなぁ？

でもよかった。

シュウが階段を掃除してたら逃げ場が無い。

結局。

咳は掃除が終わっても止まる様子が無い。

(薬、あったっけ…

…よかった、あった)

咳止めの薬を飲んで子ども音楽祭の

練習のため体育館へ向かう。

その時1組の教室の中に女子と喋ってるシュウを見つけた。

(なんで。

私はシュウの彼女じゃないのに嫉妬なんかしてるの)

仕方ないことなの？

けどそんなの…

見たくなくて早足で歩き出した。

なんで…意味わかんない。