貴方との想ヒ出日記
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私達は2時間目に卒業式の言葉を決めた。

その後にそのままダンスの練習。

私の左斜め後ろにシュウ。

右斜め後ろにカント。

私の右にユイト。

私の右斜め前にマホ。

踊りながら器用にケンカしてる四人。

「ちょっと!何やってんの!四人ともあっち行ったりこっち行ったり!つーかマホは男子に混ざって何してんの!」

「てへ」

「これは違うで!カントが始めにしてそれにユイトとマホが乗って俺も巻き込まれてんで!」

私の肩を叩きながら一所懸命言い訳をしてるシュウ。上目遣いで。

「え、シュウ違うしユイトが始めてん「違うしマホや「マホ違うでシュウや「結局誰やねん」

「帰るで〜」

結局誰が最初に始めたのかはわからないまま終わった。

それにしてもシュウが触った部分が熱い。

シュウのあの顔が忘れられない。

もう…忘れなきゃいけないのに。


「失礼しまーす」

「このチームやねんけど

TにSから男子2人女子1人が入って

Y.M.Gにも同んなじように入る。」

「そっか。

んーっと、シュウ〜」

「何〜」

「このドッヂボール大会のチーム決めるからこっち来て〜」

「俺ココがいい!

そんでダイスケがココで「俺ここがい「テッペイうるさい

んでガクがココで残りの人は適当に分けたらいいと思う!」

テッペイは完全無視のシュウ。

なんやねんリーダー気取りかよ

とかブツブツなんかほざいてるテッペイは皆スルー。

「シュウの意見でいっか。

じゃぁシュウがわけたら?他の人今おれへんし」

「んじゃここにハルト〜ハイ、カナ書いて!」

「んっとハルト…キノコでいっか

き…っと」

「そんでココに柿ピー!」

「柿ピー?コウタか。柿、柿、柿…っと」

「そんでココにカイ!」

「カイ…山…よしっ」

「女子はどうするん?」

「クジ!俺作る俺作る俺作る〜♪」

「これ使えば…」

とノンが取り出したのは付箋。

けどシュウは

「こっちのがいいって絶対に〜♪」

と言いながらメモを一枚千切って縦に四つに切った。

チッ○とデー○のお腹を真っ二つに切った。

「あぁぁチッ○とデー○がぁ…残酷やなぁ…」

「ハハッ」

私が思わず呟くとシュウは軽く笑った。

シュウはTに入った。

私はクジの結果Gに。

あーあ。離れちゃった。

まぁいっか。

「カナ、前川先生に言わな…」

「ホンマや〜あっ先生〜」

プロジェクト専用ノートを持って走る私の真似をしながら歩いてきた先生。

ムッと私が膨れると軽く笑って

「どうしたん?」

と聞いてきた。

「今プロSでドッヂボール大会考えてるんですけど「はいはいどうしたん?」

「日付け?やる日を決めて欲しいんですけど」

「あー、オッケオッケ」

「えっとチームがプロジェクト対抗で、そこにSが3人ずつ入るんです。」

「トーナメント式です。」

「あ、トーナメント決めな!」

「わかった、じゃぁ先生と相談しとくわ」

「お願いしまーす」

「シュウ〜さっきのクジ何処?」

「あーあれー

どっか行ったー」

「あーあれゴミ箱ー

ゴメンね捨てちゃった♪」

そう言うとノンはちょっと待ってて

と何処かへ。

「んっとあ、あったー」

ゴミ箱漁ってたシュウ、無事クジ発見。

「あ、あれー三つしかないー」

と一旦廊下で待ってた私のとこに来たけどゴミ箱へ逆戻り。

と思ったら教室に入りかけたシュウがUターン。

「へへ、三つしかないと思とったら手に握りしめとった」

「アハハッ」

可愛い♪じゃなかった早くしなきゃ

「えっとクジ引くでー」

「あー待って!筆箱っ!」

慌てて教室に入って慌てて筆箱引っ掴み慌てて教室から出て来た。

そんな私を見て軽く笑ったシュウ。

「えっと、T対M〜」

「T…対…え…む…っと

んじゃぁじ「自動的にY対Gになるなっ!」

それ今私が言おうとしてたのにー

「おーい竹山ー。もう日番出てるでー」

「嘘!マジ⁉︎カエルアリガトッ!じゃねシュウ!」

「おーじゃなー」

「だからカエルじゃねえって!」

カエルはほっとこう。

あ、手ぇ洗わなきゃっ!

でも日番出てるし…

サッと抜けるくらいなら大丈夫やんねっ!

慌てて手を洗い戻るとちょうど皆が席に座ったとこだった。

セーフっ!

あ、コウタに言わなきゃ…

席替えして隣になったコウタ。

「コウタ。これドッヂボール大会のチーム…」

「おー見してー」

「はい」

「えーこれここをこうして誰をあーして○△□☆%*♪¥…」



「んーとにかくそれ皆に言って…昼休み集まってもらおう」

「ったくしゃーないな」

「いただきまーす」



昼休み

「これで○△☆*%¥*♪」

「え、でもこっちのほうが○*☆¥♪%÷□」

これ集まったって言うのかな〜

トモキは写真見てるし男子は遊んでるしシュウはタイヤ付いてる椅子乗って学習室の中走り回ってるし。

「んーじゃあ○△☆*%¥*♪かな〜

シュウどう思う?」

と話を振られたシュウはそのまままっすぐコウタの横へ…

かと思いきや

「のいて〜」

とコウタを通り過ぎ私の横へやってきた。

………はぁ⁉︎

いやいやいやいやなんでコウタの横じゃなくて私の横なの!

つーか顔近いっ!私はノートを覗き込むようにして見てたからシュウもノートを覗き込むと顔が近いんだよー!

とか思考錯誤してると

「…………よしじゃぁこれでいっか

カナ書いて!」

「え?何を?」

「えー聞いてなかったんかよー「ゴメン」仕方ないなぁ

これ、大西とヒカル入れ替えて〜

これで決定ー」

「え?でもこうしたほうが良くない?」

「「なんで?」」

盛大にハモった私とシュウ。

一瞬2人で顔を見合わしたけどすぐにノンが話し始めたのですぐに絡まった視線はほどけた。

「………じゃない?」

「そやなーやっぱ入れ替えんでいいわ」

「え、もう入れ替えちゃった」

「戻せ戻せ」

「よしじゃぁS解散っ!」

私はそのまま学習室に残る。

掲示物作んなきゃぁ〜

1人で作業してるとコウタと一緒に椅子で遊んでいたシュウがこっちに突っ込んできた。

ガンッ!

「「いてっ」」

そして私の好きな人がシュウだと知ってるコウタはシュウをこっちに押してくる。

「ちょっ、柿ピーやめろって」

「シュウ、ちょ、椅子から落ちるっ!」

「柿ピーが押してくんねんって!」

「ちょ、コウタやめっ!」

「はいはいうるさいなぁ」

誰のせいだ、と思ったのは言うまでもない。

「つーか柿ピーなんで押すかな!意味わからんし!」

あれ?シュウ顔赤キーンコーンカーンコーン

次卒業式練習だ!急がなきゃ…

でもシュウも顔赤くするまで怒んなくたっていいのにな〜
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