ヴァニタス
お風呂から出ると、武藤さんは床のうえで毛布にくるまって横になっていた。

私は電気を消すと、ソファーのうえで横になった。

毛布にくるまった後、私は目を閉じようとした。

「果南ちゃん?」

武藤さんが私の名前を呼んだ。

「あっ、はい…って、まだ起きてたんですか?」

もう横になっていたから眠ったんだと思ってたのに。

「今日は少し昼寝をしたから眠れないんだ」

暗闇だからわからないけど、武藤さんは笑いながら言ったんだろうと思う。

「あ、そうなんですか…」

私は返事をした。

この前私も昼寝をしたせいで夜に眠ることができなかったから、その気持ちはよくわかる。
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