ヴァニタス
「だから、果南ちゃんが眠くなるまででいいから少し会話につきあってくれないかなって」

そう言った武藤さんに、
「いいですよ、つきあいます」

私は言った。

答えたとたん、すぐに沈黙。

先に破ったのは、
「ハハッ、何から話そうか?」

武藤さんからだった。

「あー、そうですね…」

私は考えた。

普段はどんな小さなことでも会話ができるのに、今から会話をしようとなったとたん、話題が思い浮かばない。

どんな話題がいいかな?

世間話は…テレビやラジオがないから、今世間で起こっている出来事なんてわからないだろう。

じゃあ、何にしようかな…と考えたとたん、私の頭の中にポンと浮かんだ。
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