ヴァニタス
――もし目が覚めた時、夢だったらどうしようと私は思った。
満月が輝いているこの夜に。
月明かりが部屋を照らしているこの夜に。
その光が武藤さんの顔を青白く輝かせているこの夜に。
好きな人に抱かれたことが夢だったらどうしようと、私は不安に思った。
私の名前を呼んでいること。
私と手を繋いでいること。
私と躰を重ねていること。
これらの出来事が夢だったらどうしようと、私は不安に思った。
でも…今私の身に起こっていることが夢だったとしても、私は嬉しいって思ってる。
好きな人に大切にされて、好きな人に抱かれているこの出来事が夢でもいいって思ってる。
満月が輝いているこの夜に。
月明かりが部屋を照らしているこの夜に。
その光が武藤さんの顔を青白く輝かせているこの夜に。
好きな人に抱かれたことが夢だったらどうしようと、私は不安に思った。
私の名前を呼んでいること。
私と手を繋いでいること。
私と躰を重ねていること。
これらの出来事が夢だったらどうしようと、私は不安に思った。
でも…今私の身に起こっていることが夢だったとしても、私は嬉しいって思ってる。
好きな人に大切にされて、好きな人に抱かれているこの出来事が夢でもいいって思ってる。