ヴァニタス
武藤さんは訳がわからないと言うように首を傾げた。

「昨日寝過ぎちゃったみたいで、眠ることができなかったんです。

それで、ちょっと風に当ろうと思って…」

まるで言い訳だと、思った。

「そう」

武藤さんは言い訳に一言返事をした後、
「お腹空いた」
と、言った。

「はい」

私は首を縦に振ってうなずくと、キッチンの方へ足を向かわせた。

「あっ」

キッチンについたのと同時に、食材は昨日全部使ってしまったことを思い出した。

いけない、昨日は2日に1回の買い物へ行く日だった。

今思い出した私は相当の大バカだ。
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