ヴァニタス
「何なのよ、一体…」

躰の震えが止まらない。

私は自分で自分を強く抱きしめた。


その翌日。

南部に会うのが怖くて、体調が悪いとウソをついて会社を休んだ。

彼とは配属されている部署が違う…けど、顔を見るのが怖かった。

その日は録画していたドラマやバラエティー番組を見たり、スマートフォンにダウンロードしたゲームをしたりして、1日を過ごした。

時計が7時を差した時、チャイムが鳴った。

「はーい」

誰だろう、こんな時間に。

そんなことを思いながら、私は玄関に向かった。

ドアを開けた瞬間、私は声が出なくなった。
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