スイートナイト
久しぶりの外食に私たちは年齢甲斐もなく、たくさん食べて、たくさん飲んだ。

お肉も柔らかくて、野菜も新鮮で、そのうえお酒も美味しくて…優が忙しくて外食に行けない分、なおさらである。

いいよね、これくらい。

「ねえ、最近どう?」

ほろ酔い気味の静香が話しかけてきた。

「特に変わらないわよ。

旦那を見送ったら家事をやって、終わったらテレビ見ながらご飯食べて、買い物行って…本当に何にもないって感じ」

チヂミを口に入れながら、私は静香の話に答えた。

「優さん、証券会社で働いているんだっけ?」

「うん、朝早く家を出ては夜遅くに帰ってくるって感じ」

最後に優に抱かれたのは、いつだったっけな?

服と一緒で、全然思い出せない。
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