スイートナイト
「しーずーきー?

静希が答えないなら、このままベッドで拷問と行きますけどー?」

「えー、んー?」

巽の腕の中で私は考える…ふりをする。

その間に巽は抱きしめた状態で私をベッドへ連れて行くと、押し倒した。

「あっ、ちょっと…」

服の中へ入ってきた手に、
「ダーメ、俺の質問に答えない静希が悪いんだから」

「んっ…」

巽は私の唇をふさいだ。

「静希が俺の質問に答えなきゃ、やめないからね?」

巽はイジワルそうに笑うと、また私の唇をふさいだ。

「――んっ、たつ…み…」

私は巽の背中に両手を回した。

拷問と言う名の甘い時間の始まりだ。
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