スイートナイト
灯りもついていない真っ暗な部屋にこもっているのは、お互いの熱い息だった。

巽と暮らし始めて3日目…いや、日づけが変わったから今日で4日目か。

お互いを求めあうようにセックスをするのは、すっかり習慣と化しているような気がする。

「何だか習慣と化してる気分…」

巽が荒い呼吸をしながら言った。

「私も思った…」

呟くように言った私に、巽が視線を向けた。

お互いに同じことを思っていたことに、私たちはクスクスと笑いあった。

汗でベタついている躰だけど、私たちは引き寄せられるようにくっついた。
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