スイートナイト
“水谷優”と画面に表示された名前に、間違いはなかった。

メールの方を確認して見ると、同じく優からだった。

恐る恐る内容を見てみる。

『今日は早く帰れそうだから』

…早く帰れそうって、どう言うこと?

昨日は9時くらいに帰ってきたから…今日はそれよりも早く帰ってくるってことなの?

スマートフォンを持ったまま固まってしまった私に、
「『今日は早く帰れそうだから』…って、どう言うこと?」

その声に後ろを振り返ると、巽くんがいた。

「…み、見た?」

震える声でそう聞いた私に、
「家政婦のミタ」

巽くんはしょうもないダジャレで返してきた。

「とりあえず、理由は出てからにしようか?」

そう言った巽くんに、私は首を縦に振ってうなずくことしかできなかった。
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