ここに在らず。
そう私に説明してくれるトウマさん。そしてそれに「そうそう」と乗っかるナツキさん…は、またもやトウマさんに睨まれて苦笑いを浮かべる事になる。
そして、「だからそんなに気にする事でもないんだ」とトウマさんは言うのだけれど、でもそうは言われても…私は私でやっぱり気になってしまう。
だって、それでも結局はナツキさんの貴重な時間を減らす事には変わり無い訳だし…そうしたらナツキさんの仕事の方にも影響があるのでは…なんて、それはもちろんナツキさんでは無い人だったとしても同じな訳だし、やっぱり結局誰かの迷惑に…
「大丈夫。これが今日からナツキの仕事だから、逆に言うなら他にやる事が無いくらいだ。引き継ぎもしてきたって言ってるし、本当に何の問題も無いよ」
「あ…そうなんですか。そうか、お仕事として…そうか、それなら良かったです…。…? あれ?」
今私、質問しましたっけ?それともまた口に出してました?