ROMANTICA~ロマンチカ~
もちろん、自分の身に起こった出来事をまったく忘れていたわけではない。


それでも、何だか見るもの聞くもの全てが、まるでモヤがかかったように、耳栓を通し
て聞いているようにボンヤリとしていた。


そう、まるで全てが夢の中の出来事だったみたいに。
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