ROMANTICA~ロマンチカ~
「おまえは書生から下女に降格だ! 

メイドじゃないぞ、下女だからな。ムカついたから寝る!」
 
横になり、プイッとむこうを向いてしまう。
 
「イテ。

おまえが大声出させるからだぞ。足、揉んでろ」
 
ケガをしていない方の足を差し出す。
 
「あの、足、逆ですけど……」
 
「頭悪いな! 
右足にはヒビ入ってるんだよ。

折れた足揉まれたら、痛いだろうが。

殺す気か? 

反対側も突っ張ってるんだよ。

枕、返して」
 
枕を手渡し、涼輔さんの左足を揉んだ。
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