ROMANTICA~ロマンチカ~
「明日、東京に戻るぞ」
 


涼輔さんがそう言った時、ああ、これでこの楽園の日々もおしまいかと思った。
 


「そう、ですか……」
 
「足が痛いと言って、もう少しサボろうかと思ったが、親父に泣きつかれた」
 

――ハハ……。
 

やっぱり、キャラが違う。

……というか、崩壊している。

もしかすると、ちょっと壊れていてカワイイのが、涼輔さんの素顔なのかもしれないけど。
 


「東京じゃ、私が重体だとかいう噂が流れ始めているらしい。

今ごろは、危篤扱いされているかもしれない」
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