ROMANTICA~ロマンチカ~
涼輔さんにキスされるのを待っていた。
 
待っていても、涼輔さんはニヤニヤするばかり。
 


「よろしく、都季。

ああ、これで安心だ。

君みたいなお騒がせ人間を世間に野放しにしておくのには、私の良心が耐えかねない」
 


「あーッ、それってどういう意味ですか? 

勘違いしないで下さいよ。

あたし、涼輔さんが可哀想だから結婚してあげるんですよ。

涼輔さん、あたしがいないとあんまり笑わないみたいだから」


 
「まったく、その通りだ。

シラフで池に落ちる人間なんて、君意外には見たことない」
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