ROMANTICA~ロマンチカ~
天を仰ぎ、


 
「勝気な女に花を持たせ、振り回されるのが私の宿命か。

なるべくなら、もう池には落ちて欲しくないが」


 
「ああ、うるさい口。塞いでしまおう」


 
「どうやって?」


 
「こうやって」


 
涼輔さんのマフラーを引っ張り、あたしは自分からキスをした。



今更何を恥ずかしがることがあるだろう? 



体を重ね合った仲なのに。
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