ROMANTICA~ロマンチカ~
「氷室涼輔って、もしかしてこの人?」


 
シュウちゃんの開いたページには、あの“冷血漢”氷室涼輔の澄まし返った顔がでかでかと見開きページで載っていた。



キャッチ・コピーは、


 
「家柄、美貌、才覚、全てを兼ね備えたカリスマ経営者! 

氷室物産社長代理 氷室涼輔。人呼んで『氷の貴公子(“プリンス”と読むらしい)』」
 


なんていう歯が浮くどころか、笑っちゃうようなものだった。



あたしがしたのは、どっちでもなくって、「ふん、バカバカしい!」って言うくらいのものだったけれど。
 
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