ROMANTICA~ロマンチカ~
ワケのわからんことを言いながら、探偵は一人で納得していた。
 


「で、君は都季ちゃんのために、彼女の知り合いと連絡を取るつもりなんだね? しかも無料で」


 
僕の言葉に探偵は目を見開いた。


 
「富沢親子と理恵子さんのことかい? 彼らとコンタクトを取るなんて、僕は一言も言ってないぞ。アナタのためならたとえ火の中水の中、と言っただけだ」

 
肩をすくめた。

 
「まずは、事故のことから調べるべきだろう」 
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