君に贈るクリスマス
「わぁぁ、きれーい」

舷窓から見えるパノラマに葵は興奮気味。

周りは同じ様なカップルばかり。

街中を走る川から見る街並みは、右を見ても左を見てもイルミネーションに彩られた大パノラマ。

本当はあまり好きじゃない雪も、今ばかりはいいコントラストになって見える。

確かに綺麗だ。

「喜んでもらえたなら何よりだ」

「うん」

葵の隣に立って、一緒にゆっくり流れる景色を眺める。

「1年前は、私たちあの橋の上でこの船みてたんだよねぇ」

船が丁度橋に差し掛かった頃に、懐かしそうに葵が呟いた。

「だな」

「えへへ、絶対一緒にいるって、その通りになったでしょ」

「まさか本当にそうなるとは思ってなかったけどな」

「あー、またそんな事言うしぃ」

「ははっ、冗談だって」

葵の頭を軽く撫でてやると、本当にうれしそうに目を細める。

< 10 / 15 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop